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はじめに
このページは、当たり前な情報を避け、独自の飼育体験と、海の仕事から学んで得た、海の生き物たちの、多彩な輪郭を皆様にお届けます。
水槽レイアウトも水槽飼育も [海に習う]
※説明内の「冷凍アミエビ・冷凍小エビ」は、釣具店で売られる釣り餌用の品です。
飼育できる おかしな海の生物

イタチウオは、海に住むナマズの一種です。50cm以上になります。ヒゲが四方に出ているのは、真っ暗な夜に、餌となる小魚が寝ているところを、敏感なヒゲて探し当てる役目をします。夜行性なので暗い夜間に餌を与えます。

ヌタウナギは、少し深く冷たい海に住む深海魚です。触るなどし危険を感じると、どろどろの粘液を出し続け、身を守ろうとします。飼育は、あまり気を遣わずに済み、ストレスから粘液を出さない小型魚なら問題ありません。

マツカサウオは、綺麗な黄色をしており、ウロコと胸鰭、そして体全体が非常に硬くゴツゴツしています。ほんらい夜行性ですが、水槽飼育では複数を飼って臆病を軽減し、解凍した小エビを餌に慣らせば、明るい時でも旺盛な食欲に驚きます。

シビレエイは、少し深い砂地の海に生息。普段は砂から目だけを出し潜っているが、餌となる獲物が背中付近を通過すると、背からおびただしい電気を発し気絶させ、獲物に覆いかぶさりながら、あまり大きくない口で咀嚼し、ゆっくりと食べます。30cmほどの大きく背が盛り上がった個体はメスで、導入後、同じ格好をした稚魚を産み落とすことが多いため、500円玉サイズのミニシビレエイから飼育することができます。




タカアシガニは、深い海に生息する大きなヤドカリの一種(でもカニ)画像は甲径10cmほどの子供であるが、手を伸ばすと70cmにもなる。観賞用としては、ほぼ飼育されないが、実は物覚えがよく、飼育者の顔を覚えたり、餌の時間を覚え、人の手にすり寄るほどである。
グソクムシは、少し深い海に生息する虫である。漁師網には寒い時期におおかた捕れる。別名レイバンマスクと呼ばれる目が特徴的でかっこいい。飼育には10℃~15℃が必須で、これ以上では数週間しか生きない。餌は肉食性で魚介切り身、シーフードミックスを解凍したものなどでよい。
ホシザメは、日本近海に多く住む小型のサメである。常に格好よく遊泳し、サメらしい顔つきやスタイルでありながら、なぜか観賞魚としての地位は今のところない。観賞用サメとして昔からブラックチップが流行だが、アジの切り身など血のない餌が偏ると、肥満し不格好になり豚顔になる。ホシザメを飼育してみれば、全てにおいて水槽飼育にかなうサメはいない。
アンコウは、日本近海の深い海の泥底に生息する。チョウチンは10cmほどにもなり、ぶんぶん振り回して獲物を寄せる仕草がかわいい。水槽で飼育してみれば、こんなに楽しめる生物はあまり見かけないが、15℃以下の冷海水飼育が必要。

ウツボ類は、世界中の海に生息する丈夫な魚類。自然界では伊勢海老などと共存し、エビを襲いに来たタコをエビの陰で待ち構えることが知られています。飼育水槽でもぜひ伊勢海老との共存が楽しいです。画像は世界で1匹しか記載例がないインドのモレイで優しい個体でした。

ワニゴチは、近海の小石混じりの砂地に住んでいます。普通のコチは目の細かな砂地に住み、白っぽく、いつも目だけを出し砂に潜っていますが、ワニゴチはあまり潜らない代わりに、画像のように砂底の色や模様に似せて色合いを変化させる得意技があり、水槽飼育に面白いです。

ハコフグ類は、子供のうちでは色合いが鮮やかで、ぷくぷくと浮かんで泳ぐ様子は、可愛い!と人気者。自然下では、群れで暮らす生態ではなく、ポツンと一匹だけが海に漂う放浪生活を送っているため、水槽内で多種と泳がせれば、ストレスからほぼ病気や拒食に陥り、亡くなります。長く飼うには”個室”又は”同種多数飼育”が何より。

ハリセンボンは、水族館でもとても人気者です。自然下では繁殖期以外は群れを作らなく、ポツンと暮らしています。水槽飼育でもポツンと広く贅沢に泳がせる、又は同種だけにしストレスをなくすことが要です。
イソギンチャクとクマノミ

メジロダコは、マダコほど大きくならず非常に賢いタコで、沿岸の貝が生息する砂地混じりの岩礁帯に住んでいます。餌を探す時、貝殻を盾にして隠れて歩いたり、隠れ場所がない砂地では、貝殻を拾い集めてお家を作り隠れます。飼育にも貝殻をたくさん入れ、観察してみましょう。

イソギンチャクとクマノミは、常に共生関係にあり、海水魚飼育の代表的な存在です。まず簡単に育てるにはイソギンチャクを上手に育てることです。クマノミに解凍物でよいので解凍した小エビを餌に与えます。するとクマノミは真っ先に、イソギンチャクの口元へ運び、餌を与えます。次に自分たちが食べます。この流れを飼育者が覚えると、クマノミは勝手にイソギンチャクの足元で産卵し育てます。イソギンチャクも大きく成長し、分裂などをしながら子孫を増やします。これはひとえに、餌が要。

イイダコは、日本近海でおなじみの食用タコだが、飼育してみると非常に面白く、飼いやすい。年魚なので早く死ぬため、いきなり繁殖させ稚魚から飼うとよい。30cmほどの水槽に♂♀を入れると10日以内に交尾を始める。数日内に卵を産むためジャムほどの瓶を入れると中で産卵する。親は面倒見よく数日で同時にハッチアウトし、ほぼすべてが孵る。稚魚はいきなり餌を求めるため、冷凍アミエビを砕いたものを沈めるとよい。

ヤマトカラッパは、少し深い海の砂地の混ざる岩礁帯に住んでいます。あまり小さな個体は流通しませんが、20~30cmほどの大きな個体ほど見応えがあります。水槽飼育では、砂と少しの岩を組み、砂地にハマグリを入れておけば、独特の鍵爪でパリッと割って美味しそうに食べます。余り餌用に小エビ類を同居。

タツノオトシゴは、日本近海の沿岸で、海藻類が茂る藻場に多く生息する。理想的な飼育方法は、たった数匹の飼育でも90cm水槽にし、ヘライワヅタなどの海藻を全面に繁殖させ、ヨコエビの親を多数投入し繁殖を待つ。小エビがあちこちに確認できた頃合いでタツノオトシゴを投入するとよい。ヨコエビ繁殖が要。

ロケットフィッシュは、日本近海まであらゆるロケットを飛ばす非常に飼育困難な生物の一種である。自然下では、太ってみたり痩せてみたりを繰り返し、世間をざわつかせる。時々白い馬に乗りながら王子様を気取ることがある。

シャコは、日本沿岸でよく見られますが、食用に適さない小さな個体を飼育すると非常に面白いです。自然下では、砂泥底に住んでいますが、水槽内ではサンゴ砂などを敷き詰めておけば、穴を掘って遊びます。物凄い綺麗好きで、食事以外はほぼ、全身の身づくろいをしています。

ウミエラは、少し深い海の砂に潜り生活する深海生物の一種である。飼育には15cm程度の砂の層を敷き詰め、温度は15℃以内。足には骨があり触手を使い少しずつ砂へ潜る。触手が画像のように広げているときに冷凍ブラインの解凍したものを散らす。縮んでいるときは餌を与えない。

ミジンベニハゼは、日本近海の深い海に生息しています。画像のとぐろは、ヌタウナギで、水深80mほどの漁で一緒に揚がってくる場合が多いので、飼育の際は、上限16℃に設定することが望ましい。稀に水深15m程度の浅場にもいるが同じでよい。飼育にはペアーで飼うか、10匹程度の多数でないと殺しあう。餌は冷凍アミエビの解凍したものを与える。

ヒシガニは、少し深い沿岸一帯に住んでいます。画像のように黒や白、またはマーブル模様があり、大きさも25cmほどまでいます。機動戦士ガンダムを思わせる武骨で硬い骨格で覆われています。

キタンヒメセミエビは、少し深い岩礁帯に住んでいます。どこかに摑まっていないと安心しない性格で、凹凸ある水槽環境を作ると面白い行動が見られる。

ヒメセミエビは、少し深い岩礁帯に住んでいます。どこかに摑まっていないと安心しない性格で、凹凸ある水槽環境を作ると面白い行動が見られる。

ニシキエビは、暖かい海に生息する伊勢海老の仲間で、成長すると数キロと巨大化します。伊勢海老との相性は悪く、同じ水槽内で飼育すれば、ほとんど喧嘩騒動を起こし、いつもニシキエビが勝ち残ってしまうので注意が必要です。


コブシガニは、沿岸の小石混じりの砂浜に住んでいます。オスとメスは生涯の伴侶となり、幾度も子育てをします。飼育には、オスとメスだけの単独飼育が良く、仲睦まじい光景を見られることでしょう。ぜひ小さな水槽で、体験してみましょう。

