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漁師

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活魚水槽・業務用水槽・いけす水槽
基礎知識

このページでは、様々なニーズに合わせた「槽」を分類して解説。
元々弊社代表の庄司は、活魚介の販売店、配送、漁の手伝い等もしていましたので、どんな事もお任せ下さい。
実は皆様の知るどんな槽も、形状や材質に違いあれ、心臓部はろ過にあります。
スーパーナチュラルシステムの各槽では「濾過槽、ろ材、水交換、添加物」が不要なことは従来式との大きな違いです。
従来式の生簀や活魚水槽等は全て、濾過槽があるため、クーラーなどの諸設備を一度迂回し循環しています。これにより余分な冷却設備への負担と電力量の増加があります。
さらに従来式は定期的な海水の交換は欠かせなく、換水時の水温をほぼ同じにしなければ、魚介類は簡単に病気になり弱るのは必然です。
いけす水槽、活魚水槽、業務用いけす、ストック槽、畜養槽、備蓄槽、実験室槽などに置く場合に。店内や厨房内、外にと考える方々がいると思いますのでぜひご活用ください。
活魚水槽・業務用水槽・生簀水槽
などの設計例


厨房内プラケース(ダンべ)例
■魚市場などにも使われるプラスチックコンテナーの生簀活魚水槽です。50ℓ~1トン超サイズまで選べます。
【利点】
●様々なサイズがあり、容器自体が丈夫。
●お客様が見えない厨房内など、床に手軽に置くことができるのと、床掃除が楽な場所によいです。
●魚介類の出し入れが、低いので楽です。
【欠点】
●籠を沈めて、段で使用した場合は、底の籠の中身が見えなく、魚介類の状態が把握しにくいです。

厨房内 プラケース例
■どこでも手に入るプラケースを使い、貝類やエビ類などの大人しいものをストックする。
段を付けてそれぞれの仕入れ日に分けて入れ、アニキを先出しとすることもできる。
【利点】
●様々なサイズがあり、容器が意外と丈夫。
●お客様が見えない厨房内など、床に手軽に置くことができるのと、床掃除が楽な場所によいです。
●入れた魚介類の出し入れが、楽です。
●段に縦にすれば、かなり狭い場所でも置けます。
【欠点】
●材質が薄いため、17℃程度まででないと、汗がすごい。もう少し厚めの素材なら良いと思う。
●開口部が多いため、蒸発が早いが、足し水で問題なし。

〔牡蠣や貝類ストック水槽の解説〕
こちらは、プラスチックコンテナーを4段槽に組み立て、各槽を浅くし、前と横そして上から、出し入れをしやすいように、そして管理がしやすいようになっています。
製作ポイントは、限られた少し窮屈な場所で、店側の人たちが使いやすく、そして維持がしやすい事です。
クーラーは循環式ではなく、投げ込みコイル式クーラーを使い、万一のクーラー故障時は、いち早く交換が誰にでもできます。
もちろん濾過槽はなく、下部に溜まったゴミだけ、適当な間隔でスポンジに溜まるようになっており、水洗いするだけです。

カウンターいけす水槽例
■客席前のカウンター水槽は、水槽の幅、奥行き、高さを厳密に測り、お客様が不快でないサイズ感と置き場所が重要です。このことから、自由に設計できるアクリル水槽で製作しますが、アクリル製は全てに規格品はないのでcm単位での製作も普通で、オーダーメイドとなりません。
【利点】
●アクリル水槽は、自由な設計が思いのまま。
●お客様の目を楽しませられ、魚介の話題を得られる。
●入れた魚介類の出し入れが楽です。
【欠点】
●客席が近いので大人しい貝類やエビ類、カニ類が妥当。
●焼き場などの火元が近い場所では、水槽用のクーラーが効きにくく、水槽壁面から汗が出すぎる。
●耐震性を心配してしまう場合、段差にしたり、横長にしたり、少し水槽高を低くするのが妥当。

←「カウンター水槽の裏側や側に置く設備」
①生簀用の・・・・・・・・・・クーラー
②生簀用クーラーの・・・・・・循環ポンプ
③生簀用の・・・・・・・・・・エアーポンプ
④海水の漏電対策で・・・・・・コンセントボックス
ガラス製魚介水槽 海外例

■ガラス水槽を使用して、生簀活魚水槽などの魚介類を入れることもあります。この場合は国内ではあまり見られなく、アクリル製造業がない海外では逆に当たり前です。
【利点】
●大量生産される日本では、安価でけっこう丈夫です。
●アクリル水槽よりも、透明度が高い。
●魚介での傷は付きにくい。
【欠点】
●規格品しかない。
●耐震性では、割れることも想定しないといけない。
●水槽用の蓋に隙間があるため、塩はねがいつの間にかでき、漏電の恐れがあるかもしれない。


貝類 エビ類 水槽 改造例
■旧式の活魚水槽セットを分解し、アクリル水槽だけが使えたことから、お店のお会計カウンターだった場所に移し替え、濾過槽の部分を捨て去った改造例。
【利点】
●アクリル水槽が丈夫だったので、再利用できました。
●お会計カウンターの下にクーラーを入れられました。
●店舗入り口の正面に置けたため、入店時の見栄えが良くなった。
【欠点】
●お会計カウンターの上だと高さがあり、魚介の出し入れに椅子を使ったり、ちょっと大変になった。
活貝類の水槽温度で大事な話
活貝類は、新鮮さを売る居酒屋さんなどにとって魅力的な食材です。
流通が安易に行える昨今の活貝類は北海道から沖縄、又は海外のまで豊富にあるので、生簀で保存する場合は、本当の原産地と鮮度を知り、適応温度を知り、上手に活かしながらお客様にお出しすることが必須です。
一例として、サザエだからといって同じ温度で水槽に保存できるとは限ません。日本海の北側で捕れたサザエと関東近辺で捕れたサザエでは、平均で5度以上も違うため同じ水槽温度で保存はできなく、より水槽温度から遠い貝はさっさとへい死します。
北海道産のホタテを東京湾にばらまいても、一匹も生き延びることはない。とはこのこと。
どこから捕獲されている海産物なのか見極めると同時に、水槽温度を活物の捕獲地に合わせることは必要不可欠です。

貝類 エビ類 魚介水槽 改造例
⇦AFTER

BEFORE
■従来式の活魚水槽セットを購入されたが、横幅70cmしかない水槽にもかかわらず、海水交換や亡くなるものが多すぎたらしいので弊社へ改造依頼。使用期間3か月とのこと。
まず使い勝手が悪いため、水槽下の濾過槽とクーラーを外し、クーラーだけを横に出し、水槽下は2段のアクリル水槽をはめ込み、魚介を分けて取りやすくした事例。
【利点】
●ほぼ同じスペースで、魚介を分けて入れられる水槽が増えたこと。
●ろ過槽がなくなったり、ろ材を定期的に洗う手間がなくなったこと。
●水交換もなくなり、魚介も長持ちするようになった。
【欠点】
●水槽の最上段に円柱水槽を接続したら、小型の循環ポンプが目詰まりして止まった。


FRP水槽・ストック槽 例
■店舗内や入り口、玄関口などにFRP水槽。FRPは、アクリル水槽と同じで、自由な形にできます。左は内張りFRPで外張り木製にするなど、多彩なデザインが可能。
【利点】
●FRPは非常に丈夫で軽量、船舶に使われるほどで、経年劣化しにくい。
●小型から大型まで、サイズを問わない。
●魚介を掬う網や、魚介で、傷が付きにくい。
【欠点】
●上から見るのが基本なので、店内では外観次第。
●横面にアクリル板をはめ込んで、横からも見ることができるが、強度的な部分で高価になる。



水槽台の生簀活魚水槽例
■一般的な形の生簀(いけす)活魚水槽では、アクリル水槽と水槽台からなっており、台の中にクーラー、循環ポンプ、エアーポンプが入ります。
水槽の幅、奥行き、高さを厳密に測り、お客様が不快でないサイズ感と置き場所が重要です。このことから、自由に設計できるアクリル水槽で製作しますが、アクリル製は全てに規格品はないので、cm単位での製作も普通でオーダーメイドとなりません。
【利点】
●アクリル水槽は、自由なサイズが可能。
●水槽台についても、自由なサイズで構わなく、材質はステンレス、スチール、木製など選べる。
●画像のように、水槽台の下も、ほぼオープンになり、収容魚介を分けて増やすこともできる。
【欠点】
●生簀活魚水槽は、冷やさなければならず、その過程で水槽壁面からは結露(水滴が付く)がでる。室内温度がある程度高ければ、水槽裏側の壁に経年でカビが発生していて、後で気づく場合もある。この場合を想定する場所では、少し高くつくがアクリル二重水槽を使用することもある。


ストック槽例
■ストック槽の場合、会社奥や敷地内、店舗裏側など、人目がほぼつかない場所に置くことが多い。
【利点】
●安価な容器を工夫して使いやすさを重視できる。
●一つの容器を大きくする場合と、個別にストックする細分化と、その2通りを組み合わせるなど、3通りを実施することができる。
●魚介の出し入れを重視する場所に適する。
【欠点】
●見栄えはしなく、機能性に終始。
●容器を大きく深くしすぎると、下に入った魚介が管理しにくくなる。
●どんな形も可能だが、連結された一つのクーラー設備には、一つの温度設定しかできない。


活貝類の入れ過ぎに注意
■画像の貝水槽は45cm×25cm×35cmのカウンター水槽で、水量は33ℓほどです。
サザエ、ハマグリ、アワビなどが計2.5㎏~3㎏±入っていますが、ハマグリとアワビは大きなサザエに押しつぶされて、呼吸が困難になっています。
特に注意するのは二枚貝です。ハマグリやホタテなどです。これらは呼吸する時に口を少し開けて水管より水を出し入れしながら、エラに酸素を送っていますので、もう少しゆったりとした場所を提供しなければなりません。もしくは2日程度で売り切ることが求められてしまいます。
■通常の水槽内への導入率は「全体水量の5%」ほどです。33ℓの5%は「1.65㎏」です。
従って通常時3㎏入れるとして、60ℓが安全値です。80cm×25cm×30cmの水槽です。
通常時のほか、ゴールデンウイークなどの長期繁盛期では、飲食店は市場の休暇前に、多くを仕入れしておくことが必要です。この場合に備えて若干大き目の水槽サイズを選んでおくことは、いつでも調子のよい貝類を提供するために必須です。


実験室槽・繁殖槽 例
■実験室槽や繁殖槽の場合、会社奥や敷地内、大学実験室内、水産研究所内など、人目がほぼつかない場所に置くことが多い。
【利点】
●安価な容器を工夫して使いやすさを重視できる。
●一つの容器を大きくする場合と、個別にストックする細分化と、その2通りを組み合わせるなど、3通りを実施することができる。
●長期に観察することが主なため、何よりも水質の安定化と照明具合だけに特化する。
【欠点】
●見栄えはしなく、機能性を重視。


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